デュオ・上田・オッフェルマンズ（上田純子：薩摩琵琶＆声、ウィル・オッフェルマンズ：フルート＆作曲、オランダ）は、世界中でデュオ・コンサートを行い、聴衆を魅了し続けている。このデュオは、フルート現代奏法（循環呼吸法、バンブートーン、重音奏法、等）と、薩摩琵琶と声明という、一見正反対を装う西洋と東洋の様相の出会いを探求している。このユニークなコンビネーションによるデュオの音楽は、主に彼等の自作品と即興演奏より成っている。そして彼らはその創作を通じて、古代と現代、そして東洋と西洋の間に広がる不可欠な時空間を、未来に向けて開拓し続けている。近年、様々な音楽祭にも参加している（例：ミュージック・アクション・ナンシー・フランス、シンガポール芸術祭、ケベック夏の音楽祭・カナダ、ミドルブルグ現代音楽祭・オランダ、ボゴタ現代音楽祭・コロンビア、等）。また、北南アメリカ、カナダ、インドネシア、東南アジア、日本にて長期に渡るコンサート・ツアーを行ない、現地の音楽家との交流を深めた。デュオCD「 How to Survive in Paradise」(VDE-Gallo、CD732) と「出島組曲」（E-records、CDE011) が発表されている。

コンサート・プログラムは各々のソロの演奏とデュオの演奏より成っている。デュオの演奏では、自作品「How to Survive in Paradise II」「源氏物語とロルカ」「出島組曲」の他に、即興演奏、そして武満徹の作品「ノベンバー・ステップス・カデンツァ」などをプログラムに取り入れている。ライブ・エレクトロニクスを使用する作品もある。